2024-03-26
家は誰も住まなくなると、急速に劣化が進んでしまいます。
そのため、たとえ空き家になっても適切に維持管理していかなくてはなりません。
では、具体的にどのようなことをおこなえば良いのでしょうか。
今回は空き家管理の目的や必要な道具、自分で管理する方法について解説します。
藤沢市と鎌倉市で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
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まずは、空き家を自分で管理する目的について解説します。
目的としてまず挙げられるのが、現在の状態を維持するためです。
先述のとおり、家は誰も住まなくなると、急速に老朽化が進んでしまいます。
その大きな理由は「換気不足」です。
人が住んでいる家の場合、掃除や料理の際に換気をしたり、玄関を開閉したりするため自然に換気がおこなわれています。
空き家は閉め切った状態となるため、空気が滞留し、湿気やカビを発生させてしまいます。
湿気やカビは、壁や天井だけでなく、柱など建物の重要な部分まで腐らせてしまうでしょう。
最終的には朽ちてしまい、倒壊のリスクが高まります。
そのため、空き家であっても自分で管理をおこない、老朽化を防ぐことが大切です。
雨漏りの早期発見も、目的のひとつです。
空き家を放置してしまうと、雨漏りに気付きにくくなるのがデメリットです。
気付いたときには雨漏りが進行していて「家の耐久性が劣ってしまっていた…」といった事態になるケースも珍しくありません。
雨漏りの兆候として、天井や壁のシミ、クロスの剥がれなどが挙げられます。
しかし、誰も住んでない家の場合、発見が遅れてしまうでしょう。
自分で管理すれば、異変にすぐに気付け被害を最小限に抑えられます。
目的として、特定空家に指定されるのを防ぐことも挙げられます。
特定空家とは、藤沢市や鎌倉市などの自治体が、放置することが望ましくないと判断した空き家のことです。
下記のような空き家は、特定空家に指定される可能性があります。
特定空家に指定されてしまうと、自治体から行政指導を受けることになります。
固定資産税が高くなったり、最終的には強制的に解体されてしまったりするため、自分で維持管理することが重要です。
解体費用は所有者に請求されるので、金銭的な負担も大きくなるでしょう。
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続いて、自分で空き家を管理するために、必要な道具はなにかを解説します。
必要な道具としてまず挙げられるのが、軍手です。
扉を開けたり重たいものを持ち上げたりする際に、手にケガをする恐れがあります。
庭の草刈りをしたり、ごみを集めたりする際にも軍手が役立つでしょう。
空き家を自分で管理する際は、怪我を防止するために軍手は必須と言えます。
室内用の靴も、必要な道具のひとつです。
空き家の床は埃や汚れが付着していることが多いため、素足や靴下のままで入ることはおすすめできません。
室内用の靴があれば、足の怪我防止にもつながります。
自分で空き家を管理する際、ごみ袋も持参します。
先述のとおり、ごみが放置されている空き家は、放火のリスクが高まります。
ごみを溜めてしまうと、処分するときも大変です。
そのため、排出したごみはその日のうちに持ち帰るようにしましょう。
空き家の老朽化を防ぐうえで重要なのが、清潔感を保つことです。
カビや汚れは家の劣化を促進するため、掃除をしっかりおこなう必要があります。
ホウキやチリトリ、雑巾やバケツを持参し、すみずみまで掃除をおこなってください。
状態によっては、アルコール除菌やカビ取り用の洗剤も持っていくと良いでしょう。
屋根裏や床下の状態をチェックする際、脚立や懐中電灯が役立ちます。
ネズミなどの動物が住み付いている場合、家にダメージを与えたり、衛生環境を悪化させたりするのがデメリットです。
衛生環境が悪くなれば、害虫や異臭も発生しやすくなるでしょう。
自分で管理をおこなう際は、害獣や害虫が発生していないかを確認することも大切です。
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最後に、空き家を自分で管理する方法について解説します。
方法としてまず挙げられるのが、換気をしっかりおこなうことです。
先述のとおり、空き家の老朽化が進む理由として、換気不足が挙げられます。
老朽化が進んでしまうと、倒壊のリスクが高まったり資産価値が低下したりするのがデメリットです。
換気によって新鮮な空気を取り込めば、湿気やカビの発生を抑えられるでしょう。
開口部をすべて開けることはもちろん、押し入れやクローゼット、下駄箱などの扉も開けることが大切です。
通水をおこなうことも、管理のひとつです。
水道は使わずに放置してしまうと水道管が錆びてしまい、破裂する恐れがあります。
また、長期間水道を使わずにいると、なかにある水が蒸発し、下水のにおいが部屋に上がってくる可能性が高いです。
悪臭だけでなく、水道管を伝ってネズミなどの動物が室内に侵入してくることもあるでしょう。
こうなることを防ぐために、定期的(月に1度くらい)に通水をおこない、異変の有無をチェックする必要があります。
チェックのポイントは、水の出方は悪くないか、錆びが混ざった水が出ないかなどです。
1分くらい水道を出しっぱなしにしておこなってください。
短い時間でも水を流せば、水道管に新しい水が送り込まれ、蒸発を防げます。
管理方法として、ポストのなかを整理することも挙げられます。
ポストがダイレクトメールやチラシなどで溢れていると、放置されている家だということが周囲にわかってしまいます。
放置されている空き家だとわかってしまえば、不法侵入をされたり詐欺の拠点として利用されたりする恐れがあるでしょう。
そのため、ポストのなかをチェックし、不要なものは処分しておきます。
換気や通水とともに、雨漏りの有無も調べておきます。
チェックすべきポイントは、先述のとおり天井や壁のシミ、クロスの剥がれの有無です。
それらの状態を早く発見できれば、被害を最小限に抑えることができます。
クローゼットや押入れにカビが発生していたり、異臭がしていたりする場合は、雨漏りを疑い、しっかり調べておきましょう。
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自分で空き家を管理する目的は、老朽化や特定空家に指定されることなどを防ぐためです。
軍手や掃除用具など、空き家を衛生的に保つための道具を持参し、すみずみまで掃除をおこないましょう。
管理する際は、換気や通水をおこない、ポストに入っているダイレクトメールなどを処分することも大切です。
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